rowe 早いもので、今号は「平成22年度 ソムリエ・ワインアドバイザー・ワインエキスパート呼称資格認定試験」の対策コラムとしては最終回となります。
二次試験受験の有無にかかわらず、皆さまにご参考いただけたら嬉しいです。

一次試験を合格された方へ、
「おめでとうございます!完全合格まであと一息。ガンバってください!」

残念ながら今回は・・・な方へ、
「今回身に付けた知識は無駄なものはひとつもなく、確実に前進をしました。ワイン・ライフを愉しみながら次回に備えてください。」

さて、今日は2010年9月19日。ワイン・エキスパート第二次試験前日です。
いよいよ決戦ですね!
ブドウも収穫期に入ったように、受験生の皆さまも"ワイン・エキスパート"という果実を採りに行きましょう!
そうです、まさしく"ヴァンダンジュ(収穫)"ですよ~

試験直前ですから、二次試験への心構えを挙げておきます。ご参考ください。

<デキュスタシオン(利き酒)でメインとなる"色調""香り""味わい"で使用する表現の最終確認をお願いします>
すでに気づいているかと思いますが、似たようなタイプの品種であれば表現がほとんどかぶっておりますので、試験会場で品種が完璧にわからなくても、表現の項目についてはおおよその感覚で90%は正解することができます。例えば、比較的重めのカベルネ・ソヴィニヨン、サンジョベーゼ、シラーなどの表現はほとんど同じですので、そのワインが「重く」て「濃い」と感じるだけで解答は可能です。また"ルビー色"なのか"ガーネット色"なのかの判断が微妙で迷うことがあっても、そこはあまり神経質になる必要はありません。どちらを選択しても得点になるのが普通です。
もし、選択肢の中で決め手になる「何か」が見つかれば、(例えば、"血のような香りがする"とかであれば)最終的に"シラー"を選択するというような感じですすめていけばバッチリです。
むしろここで気をつけなければいけないことは、決してワインをけなすようなネガティブな表現は選択しないことです。当試験は、"ワインをけなす試験"ではなく"ワインを誉める"試験だと思ってください。
『ワインをけなす』という事は、日本ソムリエ協会が開催するこの試験の主旨とはかけ離れますし、そのような表現の選択は避けることをお勧めします。例としては"ブショネのような香り"とか"貧弱な香り"というような醸造学的な欠陥を示す表現等で、万が一そのような香りがしたとしても、それらは選択せず、それに近い表現で、かつネガティブではない、例えば "シンプルな香り"等を選択するようにしてください。

まとめると、

  • 試験で指示される解答可能な選択肢の上限は必ずまもり、上限数目一杯まで選択してください。
  • スティル・ワインの出題品種は最重要のものがほとんどです→全国で同一の銘柄を多本数使用する関係上、少量しか生産されていない銘柄、高価な銘柄などは出題されない可能性が高いため。
  • 用語選択に神経質になるのではなく、ネガティブ・ワードに注意
  • 品種ごとの模範解答の「パターン」を最終確認。品種が違っても基本的なコメントの組み立ては共通している。
  • 第4のアイテムとして出題されるお酒は、スティル・ワインのテイスティングが終わってからにする→ワインよりアルコールが高く、香りや味が強いものが多いので、こちらを先にテイスティングしてしまうと、スティル・ワインがわからなくなってしまう。ケーキを食べた直後にいちごがすっぱく感じる原理と同じ。
  • ワインの産地、銘柄、飲用適温、相性料理等の基本情報を最終確認

<口頭試問は焦らずに。時間はたっぷりあります>
デキュスタシオンの前に行われる口頭試問。今年も15問程度になるかと思いますが、過去数年の出題範囲も一次試験と同じでしたし、難易度も同じようなものですので、そういう意味では一次試験の延長線と考えてください。一次試験を合格された皆さまにおいてはまったく心配する必要はありません。あえて申し上げるならば、過去には「シャトー・ムートンロートシルトの特定ラベルの画家名」を問う問題がでておりましたが、近年はこのような問題はなく、今後も出題される可能性は低いと考えます。今この時点においては、ここから新しいことを覚えていくよりも、苦手分野のおさらいをすることをお勧めします。

口頭試問において、"聞いて答える"という形式だから時間がないとか、どんどん進んでしまって焦るという話をよく聞きますが、まったく心配無用です。一次試験では自分で読んでいた問題が、ただスピーカーに置き換わり耳で聞くという形に変わるだけです。問題の読み上げは2回ほどゆっくり行われ、十分メモもとれますし、考える時間もたっぷりあります。そうです、むしろ問題1問に対して与えられている時間は、口頭試問の方が長いのです。ただ15問までの読み上げが終わったら、すぐに口頭試問が終了してしまいますので、「あとで答えよう」とはせずに、自信がなくてもとりあえずこれだと思う解答をしておいてください。
ようは焦らずやればまったく心配のない試験です。

<会場の雰囲気にのまれるな!>
一次試験と同じく、試験会場はクーラーが効いていて寒い可能性がありますので、羽織れるものを持っていってください!
それと、会場には余裕を持って入り、トイレは早めにすませておいてください。
今回の試験はテイスティングです。直前や前日に"香りの強い"もしくは"香りが残る"ものを食べないようにしてください。例えば香辛料の強いカレーとか、匂いの残るにんにく料理やねぎを使った料理は、味覚や嗅覚を麻痺させますので避けるようにしてください。また、練習だからと言って前日にのみ過ぎないようにしてください。二日酔いは最悪ですから・・・。とにかく体調管理を心がけるようにしてください。

そうそう、試験がすべて終了すると、試験管がテイスティングした品種を発表します(単純に品種だけですが)。めちゃくちゃドキドキして会場にはどよめきが走ります。喜ぶ人、落胆する人、いろいろな人がおりますが、全問正解でなくても合格は可能なので、間違えていてもあまりネガティブにとらえて考えすぎないで下さいね。
"人事を尽くして天命を待つ"です。

明日はバッチリ仕上げて、合格を待つだけです!
そうそう、久しぶりに試験のことは忘れて、美味しいワインを堪能してください!

最後に、
前述しましたとおり、「試験対策コラム」としては今号が最終回となります。これまでご購読いただきまして本当にありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立てていれば嬉しいです。
次回からは内容を変更して、皆さまのワイン・ライフの一助となるような情報を盛り込んだコラムを発信していこうと思っております。
これからも皆さまと一緒にワインを愉しみ、そして広めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆さまの合格を心から祈念しております。
ガンバレ~